協会についてAbout Us

ご挨拶

会長 松木邦裕

日本精神分析協会 Japan Psychoanalytic Society (JPS)のホームページを訪問くださいましてありがとうございます。
北山修会長の後継として本協会の会長を務めさせていただくことになりました。ここに御挨拶を申し上げます。

私たち、日本精神分析協会はジクムント・フロイトが創設した国際精神分析学会International Psychoanalytical Association (IPA)に加盟する、精神分析の実践と研究、そして精神分析家や精神分析的精神療法家の育成、および精神分析の他領域への応用に勤しむ職能・学術団体です。日本精神分析協会は、創設以来約65年、その前駆組織から数えますと90年近い歴史を有します。この間、日本での精神分析の発展に貢献してきました。
そして今日、日本精神分析協会は新たなステージに到達いたしました。

その一つは、精神分析に寄与する国際交流です。
IPAが主催する国際コングレスでの学術発表や国際精神分析誌掲載は述べるまでもありませんが、近年新しい国際交流が進展しています。
2018年に東京で「IPAアジア-太平洋精神分析カンファレンス」が開催されました。世界二十数カ国から精神分析家や精神療法家を迎え、我が国初の本格的な国際精神分析カンファレンスをそのホスト団体としてIPAとともに成功裡に運営いたしました。
同じくIPAに加盟する韓国精神分析協会との「日韓精神分析国際会議」を2016年から継続開催しています。2017年にはデリーにおいてインド・日本精神分析国際カンファレンスを開催しました。また、中国精神分析大会には招聘講演者を毎年派遣しています。
このような国際交流を基盤に我が国の精神分析を世界に発信すべく、英語学術論文誌「The Journal of The Japan Psychoanalytic Society」を電子ジャーナルとして刊行しました。

次の一つは、精神分析家の育成です。日本精神分析協会はIPAが求める国際基準に則った精神分析家育成プログラムとそのための訓練組織を構築しています。この育成プログラムは、精神科医や臨床心理士の専門資格を既に有する臨床家がその専門性をさらに研ぎ澄ます貴重な機会を提供しています。その訓練の質と厳密さは、各領域の専門家資格を研究している研究者をして、最も濃密かつ高度な訓練であると言わしめました。今日日本精神分析協会の訓練体制は確立され、訓練に入る精神分析家候補生を毎年迎え、新たな精神分析家が誕生しています。
日本精神分析協会は、より広い領域への精神分析的貢献を意図して、「JPS精神分析的精神療法家センター」を2019年に設立いたしました。多様な臨床分野に活躍できる実力を備えた精神分析的精神療法家の育成に取り組みます。

三番目として臨床研究、学術活動においても新たな発展が見られています。国外・国内の種々の学術学会での、標準的な精神分析臨床を基盤にした学術発表や論文・著書刊行を通して我が国の精神分析学の一段の深化を進めています。

これらの諸活動が精神分析臨床の向上に還元されることを目指していることは述べるまでもありません。北山修前会長のリーダーシップの下に進められてきた種々のプロジェクトを私は引き継ぎ、着実に進展させ堅固なものにすることで、精神分析臨床への貢献をさらに豊かなものにしたいと思います。
日本精神分析協会は、個々人の真のこころの健康に寄与したいと願っています。一人一人に貢献できる我が国の精神分析の発展のための日本精神分析協会の運営に、私は真摯かつ重い決意をもって取り組みます。